紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


特技

いいんですね、本当に切っちゃいますよ、うわー、と美容師がワクワクしてて、伸びるから大丈夫ですって言ったのはわたしでした。帽子もあるし、って美容師のやる気をそぐような発言までも。フォローしたつもりで相手への敬いをどこかにやっちゃってることがあって気をつけないといけないと思った。美容師はプロとしてやってるのだから、その技術を信頼してお願いすることが必要だと思う。失敗しちゃってもいいですよなんて言ってはいけない。明らかに失敗してるじゃんってとき、ワックスとかでいい感じにしてくれるあの現象はなんて呼んだらいいんですかね。自分では再現できないやつ。

特技はなんですか、ときかれて考え込んでしまう。人に誇れるようなもの、特にないのだ。そもそも言い切りが苦手な人間というのもあるけれど。それは、どういう分野できいてますかときいたら、「生まれもったものですねー」と言われてますます混乱する。手が普通の人より少しだけ長い(らしい)、です、へー、となった。本当かなんてわからない。こちらはケープをかけられているし。

家に帰って同居人にもきく。ヒナ氏はまわりまわって性質のようなものなんじゃない(要約)、と言った。特技とは、バレーボールとか書道とか英会話とか一言で説明できるものだと思うのだけど。それか、耳を動かすことができるとか、自撮り→修正のテクニックとか、誰とでも仲良くなることができる、とか。でもヒナ氏によると、たとえばバレーボールが特技というならば、なぜそれが特技なのかとかいう話をして、話が弾まないといけないらしく、10年やって全国大会に何回いってチームは何人でレシーブだけはすごい、みたいな。なんだかそんな不定形なもにゃもにゃを(説明すること)が「特技」なんだろうか。それはちゃんと整理して言語化できるコミュニケーション能力なんじゃないだろうか。まあしばし検討(わたしの中で)ということになった。ヒナ氏の特技はゲームをやり続けることでしょーって思う。思ってるよ。