紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


西友

久しぶりに西友に行ったら安くて驚いてしまった。いや、はじめてじゃないよ、西友。わりと昔から知ってる。でも家の近くにはなくて、最近の動線では足が向いてなかった西友。何でもかんでも安いの、知ってたけど、それを久しぶりに目にしての驚き。知ってた知ってたけど、からの出合い直し。またすぐには来ないだろうし、あれもこれもとカゴに入れてしまう。安いがいくら集まっても安いので、安かった。いつものスーパーでこれだけ買ったらより1,000円くらい安い気がした。カカクヤスク。KYなんて馬鹿にしてごめんよ。みなさまのお墨付きをつける側になりたいよ。そういえばここじゃないけど、エレベーターで中島みゆきの「世情」のアレンジを流してますよね??(西友のBGMで調べると記事がたくさんあるね)

で、感動したあげくに持ちきれないくらいの量になっちゃって、エコバッグ(西友はビニール袋有料なんで!)とリュックにつめて、それでも入らないのは透明のビニールだけかけて、ってそれが肉だったの、わたしの家事遂行能力の駄目さを物語ってる気もするのだけど、でもアイスはリュックに入れたんで! それで前述のとおり家から少し遠いので、自転車のカゴから飛び出しそうなのを段差のたびにおさえたりして慎重に、午後の日射しはまだまだやる気にあふれていて、わたしをじりじり焦がしたが、そんなことより肉だよ肉。カゴの一番下で上に猫の絵のついてるエコバッグを乗せられたお肉。太陽も気温もそれをねらってゴシゴシ攻勢かけているようだった。「北風と太陽」っていうか「太陽と太陽」。この、瞬、間、にも、われらがお肉は腐敗のラインに向けてじりじりと、狙われて! いる! しかし考えてみれば、その肉だって元は豚としてブウブウ生きてたわけだし、パックの外でわたしの腕が陽にさらされているのも、終焉に向かっている点では同じという気がしてきて、ヨー兄弟、束の間ゴキゲンに行こうぜとかなる。わたしが必死に運ぶ生鮮食品、まあそちらは死後の世界なんだけど、太陽の下でたいして変わらない何日間かの生を丸めてしまえば同朋同朋で、そうするとリュックの中のアイスクリームが気になってきて、たのむ、みずからの冷気でどうにかうまく自我を保ってくれみたいなことを思いながら、仲間のお菓子も入れたのだからどうにかなるはずだ。ほんとうは君の仲間は牛乳とかなのに! 乾いたお菓子を!!! 知った道だが気をつけて、少し気を抜けば自動運転になりがちな自分をどうにか駆動して、無意識を遊ばせることにする。眼に入るもの、信号、横断歩道、歩行者、左折待ちの車、ここまでくれば樹の影が続くぞ、耳鼻科、歯科、眼科、追いかけられるような速度を尻目に看板に書かれた身体に何がしか分けてやる。耳と鼻にはショウガ、歯にはトマトとマスク、眼にはブルーベリーだろうか? 買ってないから人参でどうぞ。横断歩道、自転車、ベンチで眠るランナー、蚊に刺されませんように。最後はなにと競っているのかもわからなくなってゴール。駐輪場も陽をいっぱいにあびていて、肉などできるだけ日陰にあるようにする。陽光という点では避けられていた(はず)だから、敵は気温だけだったはずだから。あと少し。さて明日も暑い。夜のみ動く人類であればいいのかとか悩む。