紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


意図なきものなし

その日のことを思い出す。わたしはだれだ。視点はどこだ。みんなが真剣に切ったり貼ったりしてたときのこと。サーモン色のTシャツ、暑かったんだろうね、女の子たちはかなりの足出しで、オイオイそれって大丈夫なのかい? なんていう自分も10センチくらいは足首をチラリしている写真が残っている。いつもは写真を撮る方だからこれは貴重だ。でもやっぱちょっと白すぎて怖いわ。自分の写っているのはできるだけトリミングしてしまう。編集の妙だね。カッカッカ。なんてことをしていると、神になった気分、ってほど大層なものではないけれど世の中のものたいていつくられた(編集された)ものやんねと思ってしまう。画像の端の1ピクセルで画面がしまる。被写体を真ん中に持ってくる、ちょっとずらす、寄ってみる、引いてみるそんなことで印象が変わってしまう。しかし悪意はなくともその処理を経ないとこれらは世に出ない。というわけで。意図なきものは自然以外にないのだった。でも鑑賞には主観が必要で、ということは自然であったって「見られ」た瞬間に編集されたものに変わってしまうのだった。