紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


フィジカル★フィジカル

短歌をつくってみようと思うのだけど、月に一度のことなので毎度毎度つくり方を考えるところからはじめることになる。57577のリズムを身体にいれるとそこから思考が全部定型に乗ろうとしてくる。たまに、というかかなりの頻度で情報量の多い短歌にぶち当たり、乗り物に酔ったような気持ちになる。31文字ってかなり色々詰め込めてしまうという事実にはおどろく。だいたいそれは情景よりは情感が乗っかってるので、それが重いのかも。31文字多すぎじゃないと思うと詩に逃げたくなる。そしたら「現代の歌人」みたいな百人一首どころか百数十人三十首みたいな本をひらいてぱらぱらながめる。その日の気持ちにかっちりはまる人がいるといい。しかし短歌の本って「読め」ないよねぇ、、(つまりすべての文字を理解することは不可能であるということ)。肝心の短歌、詠めるのか問題。明日次第でありますね。

 

音楽を記録媒体(たとえばCD)で持つことをフィジカルで持つ(買う)っていうけど、フィジカルでCD買ってしまうのやめられない。本もフィジカルで持ちたくなるの、データだとどこに行ったかわからなくなっちゃうのがこわいのかも。ギガの海(しかも個人所有である)にただようものに執着心を持てなくなっちゃうのが嫌なのかも。CDだって入っているのはデータなのにね。それにしてもレコードの音が折り畳まれて収められているのはおどろくのだけど、どうせならそれをデータで再現してほしい。わたしにできることはせめていなくなってしまう日のために整理しておくことくらい。

 

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Olivia Newton-John - Physical

 

映画『メッセージ』を観た。コミュニケーションの話だし、文字の話でもある。未知のものってあんなにこわいんだと思った。あの緊迫感はすごい。『インターステラー』と『シン・ゴジラ』をちょっとずつ連想した。SFでもあるんだけど、このふたりくっつきそうだなーっていうのが最後の方でまた意味がかわってきて悲しくなった。中国とロシアの風評被害と思ったけど、原作者が中国にルーツを持つ米国人らしく、そしたら身内への甘えもあるのかしらん(最後ちょっとだけいい感じになったし)、ロシア可哀想じゃないっていうのは残ってるけど。軍っていう組織の話でもあるし、機密とメディアみたいな部分もあって、現代の話感がすごい。原作と少し違うらしいの読んでみようかなと思った。エイリアンの造形っていつまでタコを引きずるんだろうとか思って、そういえばゆらゆら帝国に「タコ物語」「ザ・コミュニケーション」って曲があって、相変わらず先どってるなーと感心した。坂本慎太郎こそSF的存在だよまったく。