紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


誰のための点灯か

諸事情により、会社の自転車に乗って帰る。職場を出て交通整理のおっさんの前をとおる。おっさんは、道路に向かって赤い棒を横にして掲げて見せ、わたしにアピールをする。車はいなかった。

それで、通り過ぎた瞬間に「電気ついてないよ!」と言われて、数秒後になんといったか理解して自転車を停める。ライトをつけようとするが、自分のでないから勝手がわからない。わたしの自転車は自動で点灯するやつだから(しかし観察してみると、昼間も点灯しているような気がする)、この動作が新鮮だ。昔のは足で蹴り下げて、つけることができた気がするけれど、これはそうなっておらず、「押」のしるしが書いてあるのが見えた。

どうにかライトを点けて走り出すと、ブーンと重い音がして、これってダイナモっていうのだったかしら、心もとない橙の丸が道路にうつる。小さい電気の色。豆電球のかすかな灯り。これだけ音がして、こんな寂しいぽつねんが点くだけ。電球が弱っているのかしらんと思ったり。しかし周囲はまあまあの灯りがあったから暗くて危険ということはない。するとこの点灯は、小さなピカピカはなんのために点いた/点けられたというのだろうか。点いてますよアッピールのためだけではないのかな。ああかなし、ああむなしとか思いながらブンブンこいで帰ってきたんだった。

 

話は変わるが、もしこの注意をしてきたのがポリスメンだったら、めちゃくちゃ機嫌悪くなっていただろうなと想像し、警備のおっさんでよかったアリガトウという気持ちになる。やっぱりブンブンはポリスメンへのアッピールでしかないのだったよハハハン。

 

ヒナ氏もヒナ氏で警官に自転車を止められるのにいい思い出がないらしく、めちゃくちゃ機嫌悪くなる(らしい)。少し前に「電気ついてないよー」って止められて機嫌悪くして帰ってきた。

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(自転車の絵、めっちゃ難しいよ!!!)

 

点いてるつもりで、しかし電球が切れていてダイナモだけをブンブン重くして走っていただけだったという二度手間くま野郎。悲しみながら追加のライトを買っていて、ええとだから自動点灯の自転車っていいよ! っていう話。