紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


冬支度

寒さがやってきて、というか夏ががんばれなくて晩秋がなだれ込んできた感じで、そもそも季節は自分の持ち分を守ろうとしているのかそれとも隙あらば領土拡大を目指しているのかみたいなことを空想する。前に攻め込むのがすきなのと後ろを延ばすのがすきなのとか性格もあるのかな。性格だったらそれはもうきまった季節だから、年々のやりとりを領土争いとよびたい。ここ数年夏勢の後半は弱いね。秋は攻め入りたいわけじゃないけど夏が弱すぎてしかたなく流れてきている感じがする。自分のない秋。

それで、冬のシーツを出してきて蒲団に装着したところそれはもう素晴らしい夢みたいな睡眠生活がおとずれて、一日のうちの三分の一の平和は確保された。むしろ朝が起きられないのだけど。ほかに腹巻をまいてみたり、首巻をだしたりニット帽もかぶってみた。そしたら、「真冬の恰好じゃん」っていわれて、すると「もっと寒くなったらどうするの」とか言われたりして、まあもう本当に余計なお世話とか思うんだけどえへへって笑っていたりする。

靴下を重ねて履くし中が起毛のタイツもあるし、セーターももっとあったかいアウターもあるし、湯たんぽもあるしストーヴもエアコンもあるし、あと鍋を食べるし大丈夫。っていうか寒さか深くなるごとにこれらを試していくんだから。楽しみなんだから。冬の対策はたくさんある。もっと寒くなったらこれをしようあれをしようってしているといつの間にかまた暖かくなってくるのがここ数年だったので、我慢しないでそのときの寒さに合わせて生きていったらいいのだ。それで先日、今季初火鍋を食べて、麻辣にぴりぴりなってよかった。麻辣系料理の乱暴さ、ひどすぎて笑ってしまうけどすきなんだった。