紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


レンズ付きフィルム、旧くって新しい

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ふっと懐かしさにかられて、レンズ付きフィルムを買った。この夏。レンズ付きフィルムつーて、あれです、写ルンです的な。あれ。写真を撮る友達がいて、かれが言うのはレンズ付きフィルムの素晴らしさ。言われてみれば簡素で潔くて合理的だ。目的と用途が絞り込まれ、ほかは捨てだ。ズームも絞りもシャッタースピードもない。フラッシュがあり、場合によっては水中も対応する。枚数も決まっているしフィルムの交換ができないから、終わったらそのまま現像に持っていくだけ。うーん、簡便簡便。

現像されたものを見ると、どこにピントが合っているのかわからない(というか多分どこにも合ってない)、たとえば雲の白が空にぺたりと貼りついているようなそれでいて薄いところと深いところとあって、不思議な厚みを持っている。フィルム由来の色味は調整する気が起きなくて撮って出し。トンネル効果もナチュラルだ。目で見ているのと違うような違わぬような世界なのだね。(年代もあるかもしれないけれど)懐かしさとデジタルに馴れた目にはかえって新鮮さをもたらす。そんで、現像していないフィルム(たくさんある)をどうにかしなくては、とか思う。