紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


花と亀

シモの話は苦手なのですが、生理の話だけはしてしまう。おんなって感じだからか。苦手な人には御免やで。

さて月に一度の月の物のわけだけど。十数年のつきあいともなると、いつなるのかはなんとなくわかるし、そわそわとトイレの回数だけ増えてみたりして。うーんまだかなと思った先からぽとりと一粒赤いもの。トイレの水に落ちた花びら。やってきた瞬間を見てしまったとひとりで感動したものの、だれにも伝えられずごそごそと海くさい一週間をはじめるのだった。

とはいえしかし、ここ数回のご様子なんぞを見ているとカスカスで御座いまして、わたし、この花はじきに枯れてしまうんでないかと危惧を抱いております。明らかに量が少なくなってきておりまして、それはそれで手間が少なくてありがたいのですが、何もない砂地を草の塊がコロコロと渡っていく絵が脳裏に浮かび、一抹の寂しさを感じたりもしています。あってもなくても一大事なのがアレですね。コレですね。

少し前に事務所に亀がきて、水槽とかを用意して飼っている。水を換えるときに甲羅も綺麗にするとの命を受けて、亀を磨いていたのだけど、嫌がる亀の思わぬ反撃で指をかまれた。小さい小さい口の小さい小さい歯でもって、しかしこれが痛いこと。亀は意外と力強い。流血には至らなかったけれど、痕が残ってしまっている。あちらも相当ショックだったらしく、その後からひきこもりぎみになっている。水槽の奥の方に隠れている。餌もあまり食べない。亀が出てこなかったところで、なんのダメージもないけれど、いやしかし。何年も生きるというそこに亀なりのプライドというか性格みたいなもんを重ね合わせて見て、愛玩と共存の折り合いがつくところを考えてしまったりするのである。