紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


悲しみのない世界

当日は出かけるので、同居人と一緒に期日前投票に行った。わたしは昼から用事があったので早めに。なにも食べないで行って、投票してから駅の近くで軽食をとった。投票所を出ると腕章をつけた人が何人かいて、出口調査をしていた。ちょうど前の人がつかまっていたので、わたし達はなにも言われずすり抜けることができた。つかまった人はなにか怒っている様子で、調査の人は解答を得られなかったようだった。わたし達の腹はぐうぐう鳴って、あわてて店に入った。休日にふたりで出かけるのは愉快だ。来週は映画を観に行く約束をした。

今年の成果としてNと出会えたというのがある。昼からはNの主催する会を見学にいった。少し緊張していたが行ってみたら知った顔が半数くらいだった。その他の人と話をして、何人かはその会から浮いていて、ノイズだと思った。ただコミュニティにはある割合のノイズが必要で、その人たちも尊重されるべきだとその後の展開を見ていて強く感じた。し、傍から見ればわたしも本日はノイズ側だったような気もするし、安易に何かをノイズだとか言わない方が幸せな気がした。ノイズが必要だと思う割に、ここ数年でノイズというかイレギュラーなものがどんどん苦手になってきていると思った。

そこにいるだけで尊重されるのはありがたいが、やはりとにかくなにかできる人になりたい。それはここしばらくの間とみに思っていることである。言ってるだけではなんだが、とりあえずやみくもに布を裁ったりしている。手を動かすことは自分にとっては素晴らしいことと思う。

ほしいわけではないのだけど、それがないと認められないような気がしていた。そんなわけはないのに。ないのだけど。しかし誰が好き好んで拾うか。悲しみなどを。

風で雲が吹き飛ばされた空が暗く青く見えた。日が落ちたあとも実はまだ夜ではないような時間。これは冬だからだろうか。じきに冬至が来て、ゆっくりと春にむかう。