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紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


すばらしい日々

年に一度のことだけど、昔いたゼミナールの勉強会に出る。現役生たちが話すのをきくだけなのだけど。しかしもはや感慨がひと回りしてしまい、「歳をとった」という感想しか持てなくなっていて、笑うしかなかった。
窓からの風景は変わらず、しかしその中にもビルが建ったり壊されたりしているのだ、わたしはそれに気づけなくなった。現役の人々は年齢が変わらず、一致しない名前と顔が増えていく。いいかげんに皆んな来なくなるのが、われわれは懲りずに通っていて同窓会のような気持ちもあるのかもしれないが、しかしその割には大した予習もせず、この一日を大切にぞんざいにあつかっている。
判らない発表をききながら、内容よりは形式に対するコメントしかしないしできないし、人々の顔と文字を見まわして近況を想像する。普通に就職して普通に結婚をしてもよかったなと考えてしまう。しかしそれはできなかったしそもそも普通とはなんだろう。実際に会って目の前にいる人に対しては普通だとかそうそう思わない。たまに消息をきくくらいの人についてそう思う。話題は丸まって、平均値に近づいていく。普通は遠くにみえる幻みたいなものだったか。隠れ蓑か。

この文章は行楽に向かう途中の電車およびバス内でスマホで書いた。そして今は一所懸命に生きることについて考えながら寝むるところ。