紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


選ばれしなまけものだと言いながら

今日いちにち本当に本当に眠かった。一度起きてからも耐えきれず何度か眠り、頭がすっきりしたのは十二時すぎてからで、その間に同居人は出かけてしまっていた。その後も眠気はひかず、のろのろと動いた。午後からは雨が降ってきて、滝の裏側にいるような音がきこえていた。縦になるのはたいへんで、斃れていると思った。外はひどそうだったけれど、すると逆に壁に守られているという気もして悪くはなかった。そこまできて、低気圧のせいでこんなに眠いのだとわかった。

とはいえ、同じ雨でも動ける日と動けない日があるのだから不思議だ。だし、いい天気の日は体調のよさを好天のおかげとはあまり思わない。体調を気圧のせいなんぞにしてしまうのは、ちょっとずるいなぁと思うのは、わたしが「人間とは(環境にかかわらず)自立しているものだ」という人間観を持っているからなのである(この文章難しいぜ)。ということに気づいたので、するりと、パーティを抜け出すような感じで、考え方をひるがえして、「気圧に人間は影響される」宗派に寝返って、堕落をむさぼったのだった。

帰ってきた同居人にも確認したところ、「今日は眠かった!!」と言いながら、ハアやっぱり今日は全人類が眠い日と決めつけて(サンプル数2)、そこでだらだらしていたことをなじられそうになったので、おっとイケネエブラック思想だぜとか思いながらはぐらかす(休日にだらけてなにが悪いか)。とはいえ、掃除も洗濯も食事もつくったしわたしは選ばれしなまけものだと言いながら、食卓に浮かぶハテナをやりすごしていたら、外は雨があがっていて。