紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


attoiumaniikkagetuda.

 

日記を書いておらなくて、でもあんまり問題になっていない。最近の生活はわりと平穏で、定職に就いた(就いてしまった……)のでお金の心配がなくなり気持ちが安定した。あれだけ本屋をやりたいと思ってたのもあまり思い出さなくなった。新職場はいろいろあるけれど、あるのだろうけど、もーぜんぜんぜんぜんキャパの範囲内なので大丈夫だ。これから大丈夫じゃなくなるかもしれないという懸念はあるけれど。仕事がきゅうきゅうになって頭が痛くなるようになったらまた諦めてしまうかもしれない。それさえなければ大丈夫なんだと思う。その前にちょっとやってた手伝いも細々と続けている。いつかどこかに載るのかもしれないけどわかんないね。

爪の色をいろいろにしてみて様子をみたりしている。本当は頭に布を巻いて出勤したいとも思っている。が抑えている。一番気に入っている眼鏡をかけていくのも控えていて、いつも二番手の眼鏡だ。茶色いフレームのやつ。

雨が降って風が吹いたと思ったら秋になっていた。あれだけうっとおしかった夏が凋んでしまっているのをみるとちょっとさみしい。あんまり天気がよくなかったけど傘をさして出かけた。バスを待ちながら降ってくる雨を見ていた。こんな日も悪くなかった。ヨドバシカメラで電球をみて、ブックオフジュンク堂をまわって、化粧品を買って帰った。途中のカフェでキッシュとハーブティーを頼んだ。先客にマダム連がいて、金持ちの知人の話と加齢の話をしていた。少し前に駅の近くの店でパフェを食べていたときは隣に若いふたりづれがいて恋愛の話をしていた。ずーっとしていた。自分の恋愛か共通の友人の恋愛の話をしていた。人間は年代で話すことが変わるのだ。

毛糸のほどき方

はじめに書いておくけれど、これは毛糸をほどく話ではあるけれど、決定的なほどき方の話ではない。それを見つけたい話です。

からまった毛糸を、もうかれこれ一週間くらい、ほどこうとしている。なにがしかを編みながら糸を先送りにしていたらあらわれたこの毛糸塊はひっぱってもゆるめてもなだめてもすかしてもどうにもならない。少し糸口が(糸だからね!!)見つかりそうになっても、すぐに行き詰ってしまう。やわらかい知恵の輪だ。いっそ切ってしまうという手もあるのだけど、どうにもふみきれない。もうすこし、と足掻いて編み物は止まったままだ。

一週間もやっていれば大体のことはコツがつかめてくるものだけど、今回に限ってはなにも思い浮かばない。とくに上達したという気持ちもしない。糸のこんがらがりが一点に集まってみたり球のような立体的な蜘蛛の巣状になったりしているだけだ。

空間把握が得意な人ならばなんとかするのではないかという淡い期待をいだいたりもして、先日テレビで見た東大の折り紙部の人とかどうにかしてくれないかな。ネットでしらべても、「セーターは捨てないでほどきましょう♪」みたいな記事が出てくるし、万物の質問箱であるYahoo知恵袋でも「万能策はありません。根気だけです♪」みたいなお答えしか見当たらず、頭をかかえる。

ただなんとなくわかったのは、ほどこうとして毛糸をくぐらせるのはやめましょう、との言。これが金言でいいのかわからないけど、今の時点では唯一のアドヴァイス。といってすでに何回もくぐらせちゃってるので使えない金言。次から気をつけます。

どういうことかといえば、毛糸玉、商品として巻く時点ではまっすぐなはずで、それがどうしてからまるかといえば、捩れができてからの無理なひっぱりでダマになってしまう。だから糸をくぐらせるという操作は戻すにあたってなんの解決にもならず、むしろ事態を余計にややこしくするだけということ。根気でもって優しくほどくのが唯一の解決法なのでーす(でーす(でーす……

感触としてはひっぱるよりは柔らかくして全体を眺めるのがよさそうなんだけど、そんなわけで蒲団の上に宇宙を広げています。『シン・ゴジラ』の謎の図みたいだよ。ガッディーラ。