紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


潔癖症のおまじない

できるだけ清潔に暮らしたいのだがどうやらなかなか難しく、それはなぜなら世にはキレイよりキタナイの方があふれがちだから。つまり、地面に落ちたもの、キタナイ。誰かがさわったもの、キタナイ。キレイに洗った手だって時間が経てばキタナイが繁殖する。キタナイの攻撃力はすごい。キレイは防戦が多い。キレイの側はといえば、手軽にできるのはアルコールを用いたりだけど、それもどうなの、怪しくないの、気分の問題じゃないのという程度。光と闇の領土は半々でなくって、圧倒的に闇の方が有利。そんな世界でどうやって正気をたもっていられるだろうか。みたいなことを考えてしまうともうしょうがないから、おまじないでも発明してやり過ごすしかないのだ。アルコールで菌は死ぬ、熱湯で菌は死ぬ、太陽光で菌は死ぬ、キレイはキタナイ、キタナイはキレイ……。