紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


母さん、それは小人のおかげ

もらった鯛を冷蔵庫に入れておくと、鯛めしができている。素晴らしい。

それはもうこの人のおかげ。

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イェーイ。

ほかにも鶏肉を冷凍するときに、皮だけ分けておくと、鶏皮の一品料理がつくられる。

それももちろんこの人のおかげ。

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イェイイェーイ。

 ★

鶏皮を剥いでおくとシャレオツ小鉢の小人があらわれて寝てる間に料理をしていると思っていると伝えたら、そういう認識で問題ないとの由。

その後、即席で「鶏皮小人と旅人」という童話をふたりで話し合ったのでした。

疲れきった旅人が一晩の宿を求めて、森の中の小屋を訪ねる。住んでいるのはひとりの少女。数年前に祖父が亡くなってから一人暮らしをしているという。その割には小奇麗に暮らしていることを訝る旅人。「こんなものしかありませんが」と鶏皮と水菜のポン酢和えをふるまう少女。あまりの美味しさに驚く旅人に、少女は秘密を話す。

「この家には鶏皮小人がいて、鶏の皮を置いておくと、夜のうちに調理をしてくれて、朝にはおいしい一品料理になっているんです」

それをきいた旅人は羨ましくなって、少女が止めるのもきかずに、小人をつかまえて連れて帰ってしまう。ニワトリ小屋に小人を放り込み、翌朝さてどうかと小屋の扉をあけると、ニワトリを手なづけた小人が、ニワトリにまたがり、その手には針が、その針で旅人の目を……!

「ギャー!!!」

(了)

★(なんだこの話……)

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自分で言い出したくせに、急に普通のこと言う。

そういえば幼いころに実家の母もオリジナルの昔話をつくって寝るときに話してくれていた。子どもたちそれぞれのがあって、わたしが主役のもあった(浦島太郎のパクリというかオマージュ的なやつだった)。誰の家にもあるのだろうか。知りたい。オリジナル童話。