紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


立夏

うっかり登山に行ったら筋肉痛になって、しばらくうんうん唸っている。ここ数日はぐったりとのんびりしている。山はよかった。しかし、経験からいうと平常に戻るまでに一週間ほど要し、そうならないためにはコンスタントに登る必要がある。登山のたびに前一日、後三日も休みをとるのはなかなか困難だ。連休のはじめに行って、残りを休養にあてることもできるが、何もできなくなってしまうので困ったな。体力をつけなくてはならない。山に登るための体力。

トーンポリシングの件、まだ少し考えていて、直前までは対等なつもりでいたのだ。むしろちょっと落とされていたように感じていたんだから、みたいなことを思い出してしまう。ささくれみたいな記憶は撫でているとキュウキュウする。黄色とピンクだ。まあでも根底には双方に疲れがあって、それさえなければお互いにオブラートに包んで行動できてたはずだよと思う。強者、強者か。

出かけたけど足の痛みで諦めて帰宅する。駅前まで行っただけの人になってしまった。コンビニで支払いとおいしいパンを買った。風が強くて高めの木がさわさわ揺れて、空は曇りよりの晴れだった。風はひんやりとしていたが、気温が高くなってきていて初夏の上ずりを感じた。風のない夜は虫が鳴きはじめている。春は完全に脱皮した。立派な夏のはじまりだ。音楽を聴きながら歩いていて、ヴォーカルごしの風の音に自分が無になってしまったようなきもち。空だったらよかったのに。ずっとずっとそんな気持ちでいたのに。