紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


春の感じ

冬のコートをクリーニングに取りに行って、演劇のおしらせがきて、春だなって感じがする。家で洗える洋服もじゃぶじゃぶ洗って、しまう準備をする。久しぶりに好きなお店をまわる。本屋をうろついて、陶器のお店に寄って、タワレコで柴田聡子さんのCDを買った。最後に刺繍のシャツと植物のスカートを買った。春。春だ!!!

日記これしか書くことがなかった。しまった。でもやっぱり冬の間はなんだかダークな服をお買い求めがちなのが、急に白いひらひらとかが愛しくなるから、身体はわかっておる、と思う。少しだけ外国に行って、そこは寒かった。北海道より北なんだもんね。人々はフードをすっぽりかぶり、手袋もしていた。欧米人は冬でも半袖という思い込みがあったので驚いた。冬が長い国の人は自然と暗く思い服にふれる時期が長いんじゃないだろうか。

玄関に手ばなしてよいもの箱があり、そこからメルカリに出したりしていたのが、急にやる気になったので古本屋に少しずつ運んでいる。とはいえ、部屋には本と雑誌の山が4つできていて、それはふんぎりがつかなかったりするからまだまだ先は長いのだけれど、自分が環境に影響できていると感じられるのはよいことと思う。しかし古本屋で得た1000円でそのまま800円の本を買ってみたりしていて、なんつう遊びよ、と思う。

同居人が仕事が嫌じゃ嫌じゃというので、わたしが本屋をやって、その店員として座らせるみたいな空想をしてみて、その昔、だれかの夢物語でわたしもその人の考える店の店員にされていたのを思い出して、ぞわっとした。誰かの夢にのっかってはいけない、と思ったのを思い直したのだった。くわばら。

不安がつのる日は午前中から固くなっていて、人と話したりして午後くらいからほぐれてくる。気の持ちようなんだろうけど、そう割り切れるわけもなく、一日一日地道に生きていくしかないんだろう。という暗さを浮かれさせて春はすごい。いい感じ。