紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


個人情報

むかし、何やらの契約センターで働いていたことがあり、個人情報について色々の取り決めがあった。その一番の基本は、「ふたつ以上の組み合わせ」であり、たとえば電話番号といってもそれだけではただの数字で、電話番号+氏名とか住所とか、とにかく複数の要素がそろうとやばい、みたいな話だった。ように思う。わたしはそう理解している。

それで、関係ないようなあるようなやっぱりないような気がするのだけど、でもやっぱりひとりの女性の話であるし、どうかなと思うけど書くんですが、先日ある公園にて、二組の男女がいて(おそらく大学生)、ちなみにわたしはヒナ氏と一緒だったのですけど、かれらはなかなかハードな運動をやってのけたあとで、わたしたち六名はトイレの前にいて、ヒナ氏と女子のひとりはトイレに入っていた。そこには大学生の男性二名、女性一名とわたしがいた。われわれと大学生は無関係でなんとなくそこにいるという関係性のみが成立していた。それで何を思ったのかその女子が「わかるかわかんないんですけど、アタシ今日生理二日目だったんですよ(なのにあんなにハードな運動を)」って言い出して、男子大学生ふたりはえぇぇとか大丈夫なのとか言っていて、わたしはそりゃあ聴こえちゃったけど聴いていないあつかいになっているんだろうなぁと思った。その女子の配慮が、男子二名にされたのか、仲間の女子(の不在)にされたのか、見知らぬ男性(ヒナ氏)(の不在)に対してなのか、あ、でもやっぱりわたしはノーカウントなんですね、わからなくなった。いやノーカンなんだからわかる必要はないんだけど、それで、わたしの考えを述べさせてもらいますと、友人レベルの男性に言うかなっていうのと、見知らぬ人(わたし)のいるところで言うかなっていう点が相容れないけど、それはまあ個人の見解の違いで片付くかもしれなくて、まあとにかくそのぶっちゃけ具合を、でもヒナ氏に言うでもなく、こうしてブログに書くという。最前の話でいえば、どこのだれかわからない人の情報を単一で出しただけなので、これは個人情報漏えいにはならないと思うんですが。万一ヒナ氏が見たとしても、「えーあの人えー」ってなるだけで、多少印象がつくだけで彼女の他の情報がわからないのでセーフ。で、当事者四名がこの文章にたどり着いたとして、「もしや」(もやしみたいな文字列だった)と思うかもしれない。思わないかもしれない。もしやと思ったとして、その話をしていた三名は確信を持つ、もうひとりの女子はわからない。かれらに訊けばわかるかもしれない。なんというか、彼女が自分の身体の話をしていいと思った人は二名(+わたし)ということ、でもそれが世界に向けてばらまかれてしまうかもしれないこと(世界に向けてじゃなくて ”より近い" 世界に向けた発信だったとしたら彼女自身の情報と結びつく可能性も高い)を思ったりする。作り話とはいえ、女性の周期の話するべきではなかった。配慮するべきだったみたいなことを思ってみる。

個人情報流出は流出先が大きいか(他人度が高いか)小さいか(先般の "より近さ")と内容がかかわってくるなと思う。ていうか、大きな世界では数字的なデータになりやすく、小さな世界ではエピソードみたいな個人的な話が刃をもつ。感じがする。