紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


xxx

前職の関係者を見つけては先んじてブロックするというSNSのつかいかたをしていて、そんなことをしていたのを忘れていたのに、ずらずらと並んだブロックリストのお名前一覧を見て、こんなにたくさんの(とりあえずは顔も名前も知っている)人たちを世界から締めだしているゲラゲラとなり、自分もだれかに同じことされてるのかしらと想像してみれば少し寂しいけれど、それも致し方なしという気持ち。広い世界を全部持ってはいられない不完全さが世界を成立させているというのにSNSというやつはその不完全さを可視化することで補って、めざせ完全な世界という感じで、まあそれと相性の良い人もおる一方で、わたしはわざと不完全で不健全な世界を構築しようと足掻いている感じだよ。リストにたどり着くまではわたしもそれを忘れていたわけで、その欠落した世界を(SNS)世界と信じていたわけで、いる人がいなくなり、でもわたしはそれに気づいていない。その世界を生きる(持つ)ということがいいのか悪いのかわからなくて、考えているとくらくらしてくるのであった。風穴をあけておかなければ、あけ続けなければという気がしている。少し気を抜くと砂時計のようにさらさらと中央に向けて集約される情報の中で、足掻き続けるか、隙をみて前提をひっくり返すか、はたまた底に穴をあけてしまえばそれで世界はばらばらさというような。