紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


感想みっつとSMAP

自分に感想の才能はないということが最近ひしひしわかってきているので、期待せず期待されずにぶつぶつ書いてみることに。みむと。せむ。

 

悪い芝居vol.18『メロメロたち』 - 特設サイト

この話になるとズ氏がたいへんにエモくなる演劇をこっそりと観にいって、うーん、なんといったらいいんだろうか。いまだにまったく整理されていないのだけど、それこそ整理されていない情報と感情がどーんと置いてあってまたはがーんとこちらに投げかけられて、わたしはそれを持っている。あとで整理しようと思いながらずっと持っている。もしかしたら仕舞い込んでしまうかもしれないけど、それでも持っていることが私の中にある、みたいな感じだ。これがかれらのいつもの手なのか、それともこの劇の手触りなのか判断はつかないけれどそれはまあ追って、という感じ。だ。

思ったよりわかりやすくてたくさん笑ってすこし泣きそうになった。もっとコーショーでテツガクでヤヤコシーのかと思ってたのだけど、その予感にくらべたらずっと近くてわかりやすくて、しかしその分遠くて難解であった。演劇って生き残ってるんだなぁと思った。単純に楽しかった。ずっしりしたこれをありがとう、と思う。

 

www.shin-godzilla.jp

みんな観てるよね、ゴジラ。なにがすごいっていうと、キャストが多すぎるということをいいたい。わたしはこれをずっといっていきたい。何人かが言及していたけど、映画の世界ではゴジラのことを誰も知らなくてみんな「謎の巨大生物がー!!」ってなってて、石原さとみが「ガッディーラ」と発音することによって名前がついたのだけど、これけっこう恥ずかしいよねと思うので石原さとみえらいえらい女優すごいすごいぞって思う。えらくてすごいぞ石原さとみ

よくわからんのだけど、政治の状況とかをかさねてワイワイヤイヤイ言えるのが「自分の見たいものを見る」なのかなとか思ったりする。個人的には難しすぎてわからないので考えないことにした。し、なんかそれはスパイスでゴジラがドーン! 街がガラガラー! ってのがやりたいし楽しいし観たいのだと思ったりする。感じとしては『パシフィック・リム』と同じだった。

しかし人々ってみんなあんなにはっきりしてないからなーといったことは思う。なんかみんな目があいてないし勘違いとか言い間違えとかするのになーって思うけど、まあそこをえがきたいわけじゃないんだろうね。あと、トーキョーの映画だなーって感じがする。東京のこと全然知らん人間は楽しいのかな。どうかな。

特撮もの怪獣ものとくに興味がなく前知識のない人間でも面白かったのでたいへんに力のある作品なのだと思う。みんな観てヤアヤア言い合ってほしいな。ヒナ氏はめちゃくちゃはまったらしく三回くらいいろんな上映を試しに行っていた。どの俳優がいい匂いするかは自分で決めたいという嗜好は一致した。

 

kinpri.com

それでキンプリ(というやつ)。応援上映。いやーすごかった。なんなんでしょうね。思いついた人なんなんですかね。4DXとかとはまた違った「体験」だった。それと同時に、「ここで騒いでいいですよ」の枠の中でめいっぱいにはしゃいでるのを見た、という感じもした。すごいのだけど批判的になってしまうというか。

作品自体はイナズマイレブンみてるときの感じと似ていた。ツッコミどころが多く素早く流れていって、何かいいたいのに追いつかない、みたいな。それと「応援上映」というものの性質がはまるのかな。終電間近のほぼ満席の状態で、応援人たちが潤沢でいろいろ観察させてもらった。のが、映画の情報と応援の情報をどんどん処理しないといけないというのがつかれている状態ではなかなかに。画面のみに集中できないので、普通の映画の二倍以上は気をつかうという罪深き応援上映。これもたくさんの人がいるからこそ成り立つもので、行くたびに「体験」は違うものになるはずなのでそれはやっぱすごい。もし続編があるならまた「体験」しにいこうかなとか思う。

SMAPのない世界というもの、うまく想像できないでいる。とくに好きでも嫌いでもなかったものの、世界は確実にSMAPをふくんでまわっていた。森メンバーがぬけたときもそれなりに世界は終わりかけたのを持ち直して、しかし今度こそ本当に新しい世界がくるらしい。いろんなもの、本当はこうして終わって、その位置を新たなものが占めて世界は脱皮していってるんだろうけど、それにしてもこれは大きな鱗という気がする。「SMAPの中で誰が好き?」っていう質問は苦手だったな。