紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


ポイントの海でおぼれたい

ナナコカードをつくった。某コンビニはちょくちょく行くのだけど持っていなかった。職場の近くにできたの新規店、力をいれてるのだろうね新規店。今のところいつ行っても店員がたくさんいるよ新規店。トイレがみっつもあるわ新規店。職場が引っ越してからの新職場のトイレ事情に辟易していて、特定多数の尻より不特定多数の尻と思ってしまい(よく考えればそんなことあるわけないのだが)、買い物と言って外に出ることが増えた。それでぴかぴかの新規店のぴかぴかの男性店員がにこやかにカードの案内をしてきたからつくった。今まで勧められたことなかったんだと思う。勧めてくれればいつでもつくったと思う。だっていいじゃんナナコカード。ポイントつくんだよナナコカード。この一週間あまりでもうすでにかなりのポイントがついている。もう他のコンビニには行けないカラダになってきている。完全に7とiに取り込まれている。わたしの身体が。というか財布が。今後、他系列の店で買い物をするたびに、わたしは得られるはずだったポイントのことを考えて嘆くだろう。窓辺に肘をついて愁息を吐くだろう。うーん、秋って感じ。秋の夜長は架空のポイントを数えるに限る。とか嘘秋を考えてみたりして。そうなると過去の失われてきたポイントのことが気になってしょうがない。日々捧げてきたセブンとイレブンへの忠誠、あれらは得られるはずのポイントだった。寄せては返す時間の波にさらわれた砂に書かれたポイントが! 失われた青春を惜しむような気分で、いやそれよりももっと尊いはずですよ。青春より長い歳月わたしはあのオレンジと緑と赤で生活を賄っていたのだから!! 膨大にふくらんだポイントたちがやってきて、高層ビルくらいに積み重ねられ、それらはわたしの持ち物で、わたしのあとをついて歩く。ヒュー。ドラクエみたいね。そして全国津々浦々のグループ企業にばらまくのだ。わたしが指させばポイント群がそこに連なって飛んでいく。ポイントの海よ水浸しだぜ。あっぷあっぷ。コンビニスーパーだけでない、デニーズでもロフトアカチャンホンポヤマト運輸ラウンドワンでも使えるんだぜポイント!(nanacoガイドブックより)  とかなんとか捕らぬ狸の皮算用スクルージおじさんの目が真っ赤になったころにnanacoの亡霊がやってくるのですけど亡霊はなにも言いません。いやでも、亡霊でもnanacoの亡霊だったらかわいいんじゃないかなー。キリンのさ。「♪」とか言っちゃってさ。ということで、なんとか頼みますよ。ほんとうに。