紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


なんむ一病息災

むかーしに読んだ童話の詳細がわかったので。村人の名前はうろ覚えなのでてきとーに呼びます。

むかーしむかし、ある村に赤彦と青彦という少年がいました。
唐突だけど鬼がふたり(2匹?)出てきて、せっかちな鬼は青彦にとりついて、それで青彦はいつもゴホゴホしているような病弱な青年になりました。
もう一方の鬼は慎重な性格で、赤彦の家の庭に住みつきました。だから赤彦は元気いっぱいの健康な青年になりました。
赤彦は野良仕事もがんがんやって、丸々とした嫁をとって、きかんぼうな子どもをたくさん持ちました。 青彦はやっぱり病弱なままで、顔の白い女を嫁にもらって、ひょろひょろとした子どもがうまれました。
鬼たちもそれぞれ家族をもって、それなりに増えました。
そして。
赤彦の家が栄えたとき、赤彦の家の鬼が増えたとき、鬼が赤彦を襲ったのです。元気な赤彦でしたが、鬼たちも元気なのがたくさんでもって押しかけられましたから、赤彦(一家)はぽくっと死んでしまいました。
青彦は変わらずゴホゴホやりながらも、爺さんになるまで生きて、自分によく似た孫たちに囲まれて、死にました。
おしまい!

とゆーなんの元気も出ない話がありまして。
神様に言ったらマジでわからないって顔されたんですが。

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健康なやつが報われないし、長生きだけど病気なのは幸せなんだかわからないし、鬼が残酷だしで不評不評。

どうも「鬼」は病気のことで、日ごろから元気な人よりは、ひとつくらい病気があって、それを気にしながらの方が長生きできるヨネ☆ってこと、みたい。「一病息災」の思想。
「鬼 とりつく」でくぐったところ、以下の作者にたどり着きました。そうよ、この人よ。『ベロ出しチョンマ』の人よ。

ベロ出しチョンマ (フォア文庫 B)

ベロ出しチョンマ (フォア文庫 B)

ってことで決着はついたけど、釈然としないし、最近とみに思い出す。仕事の文脈とかでね。細く長くの方がやっぱいいのかしらん。