紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


毛糸のほどき方

はじめに書いておくけれど、これは毛糸をほどく話ではあるけれど、決定的なほどき方の話ではない。それを見つけたい話です。

からまった毛糸を、もうかれこれ一週間くらい、ほどこうとしている。なにがしかを編みながら糸を先送りにしていたらあらわれたこの毛糸塊はひっぱってもゆるめてもなだめてもすかしてもどうにもならない。少し糸口が(糸だからね!!)見つかりそうになっても、すぐに行き詰ってしまう。やわらかい知恵の輪だ。いっそ切ってしまうという手もあるのだけど、どうにもふみきれない。もうすこし、と足掻いて編み物は止まったままだ。

一週間もやっていれば大体のことはコツがつかめてくるものだけど、今回に限ってはなにも思い浮かばない。とくに上達したという気持ちもしない。糸のこんがらがりが一点に集まってみたり球のような立体的な蜘蛛の巣状になったりしているだけだ。

空間把握が得意な人ならばなんとかするのではないかという淡い期待をいだいたりもして、先日テレビで見た東大の折り紙部の人とかどうにかしてくれないかな。ネットでしらべても、「セーターは捨てないでほどきましょう♪」みたいな記事が出てくるし、万物の質問箱であるYahoo知恵袋でも「万能策はありません。根気だけです♪」みたいなお答えしか見当たらず、頭をかかえる。

ただなんとなくわかったのは、ほどこうとして毛糸をくぐらせるのはやめましょう、との言。これが金言でいいのかわからないけど、今の時点では唯一のアドヴァイス。といってすでに何回もくぐらせちゃってるので使えない金言。次から気をつけます。

どういうことかといえば、毛糸玉、商品として巻く時点ではまっすぐなはずで、それがどうしてからまるかといえば、捩れができてからの無理なひっぱりでダマになってしまう。だから糸をくぐらせるという操作は戻すにあたってなんの解決にもならず、むしろ事態を余計にややこしくするだけということ。根気でもって優しくほどくのが唯一の解決法なのでーす(でーす(でーす……

感触としてはひっぱるよりは柔らかくして全体を眺めるのがよさそうなんだけど、そんなわけで蒲団の上に宇宙を広げています。『シン・ゴジラ』の謎の図みたいだよ。ガッディーラ。