紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


越境

旅先まできて喧嘩したりする。旅先だからこそ、か。いろいろ忘れたりゆるしたりしないぞって思う、気持ちを切り替えるのが下手なんだけど、それは自分に対しても持続しているような気がした。つまり、自分のなんらかの瑕疵に対して自分ひとりで覚えていて自罰し続ける、自罰なんて強い言葉だけど、教訓にし続けるというか。柔軟性がきかず、たくさんのべからずを持ち続けている。なんでも忘れてしまうのに、だからこそ?  それを勿体無いと思っている気がする。

電車に乗って国境を越える。車窓は都会から工業地帯のようなところ、広い野原や林、中堅くらいの都市、農村、畑などが行きすぎた。はじめ曇り空だったのが最後には晴れた。夏のような大きな雲が青空に端座している。しかし風が強くてとても寒い。ガイドブック読まないで詩の本なんぞを読んでいた。