紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


登山

潔癖の気があるのだけど山に行くとそんなこと気にしなくなる。寒いからかな。一日かけて山に登り、一日かけておりる。こんなに汗をかいて何やってるんだろうと思う瞬間もあるが、とんでもない景色を見たりしてしまうとそんなことは吹き飛ぶ。山は静かだ。富士山は何度みても見とれてしまう。今日は長い間見えていたからうれしかった。富士山から富士山は見られない。

山には登る坂と下る坂があり、下るときに「これ登りだったら辛かったね」とか言いがちである。登りのときは登る側が見える。おりた後に振り返って見ると崖では? と思ってしまうような斜面のときもあり笑ってしまう。同じ道を帰ると行きは登った道を下ることになり、それはおよそ発見である。登りと下りを両方歩いてみて坂のことがわかると思った。縦走が楽しい。登っては笑い、下っては笑っている。幸せなことだ。

ヒナ氏はクマをおそれており、今回熊鈴を忘れてしまったのでクマの愚痴が多かった。山小屋で熊鈴を買ったのでご機嫌で鳴らしながら歩いていた。クマの豆知識をたくさん教えてくれた。

予定より長い時間をかけて下りてきたら真っ暗になってしまった。しかし下界は灯が多い。電車に乗ってる人数だけで山にいた人数超えるんじゃないかな。山にリーマンはいない。小屋はもう消灯時間だ。