紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


昔の漫画

強い風はもう吹かなそう(毛負香菜草)だから少しだけ窓を開けて寝て、風の音をきいていた。強くなったり弱くなったりする。扇風機がそれに対抗していた。目が慣れてしまった暗闇はけっこういろんなものが見える。手を、どうにかして、すべりこませる。暖かさと湿度。ねばこさ。

ネットフリックスで『幽遊白書』を観はじめたら面白くて半分くらいまで観た。わたしの中では桑原氏の株が急上昇中である。めちゃめちゃいい人じゃん。ちゃんと会話をしてくれそう。飛影は「屋根のない家の子」と呼ばれている(すべての "観" が荒んでるから)。とはいえ、今これをやったら怒られるよなという表現もあって、わたしが代わりに怒ったりしている。作品自体はおもしろくてもふと冷める瞬間があって、「この展開も週刊連載に追われて富樫氏が無理やりひねり出したんだな」とか思ってしまう(それのなにが悪いという気もするけれど)。作品というものは静かな部屋で時間をかけて練り上げられてつくられる、と思っている節がある。細かい部分はご都合主義だなと思うこともあるけど、その場しのぎのルール無視が、大きくは(ジャンプ的)武闘大会隆盛への批判になっていると思えば面白かったりもする。主人公たちは人間だけど、登場人物の多くは霊界魔界のものたちで、大会のルールをそもそも守るわけない気もする(けど急に律儀にルールにしたがってきたりするのも面白い)。そういうわけで一貫性がないんだけど、世の中そんなもんだよなという感じでは納得がいっている。