紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


夢日記

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起きたときに夢をおぼえていたらスマホに入れているんだけど、それをまとめて読んでいた。「眠い」とか「忘れた」とだけ書いてある日もあるし、書いてあったところで意味をなさない日も多く、なんとなく憶えている夢もあれば、はじめて見る語句のつながりに目を丸くしたりもする。

そんな中でだいぶ長文の。内容もまあ想像できる。

結婚式の夢 翌日は登山に行こう

登山道具もドレスも忘れた 借りよう

たくさん待ってる

窓から先生を大根みたいに埋める授業

多摩川の水は渋谷に抜けていく

          (2017 年12 月14 日)

 

「登山道具もドレスも忘れた 借りよう」のスピード感が好きだ。

詩っぽさもあるが、夢を詩といってよいのだろうか。夢の突拍子のなさと寝起きの頭がどうにかつむぐ文章の妙味、無意識のハイブリッドだ。夢日記に「夢」と書いてしまう不粋さ。内容はまったく記憶になく、そんな文章の所有者は誰なんだろうね。

多摩川の水は渋谷に抜けていく」とかいい感じにしめてるけど嘘じゃん、とも思う。夢の無責任さが際立つ末文。だれのものでもない文章だからだれも責任をとらない。