紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


伝えるって難しい

って感じて口に出してみて、ああこの感じなつかしく、これでやっとふりだしにというか以前までの研究場所まで戻ってきたぞという風で、この数年間じっくりとこれを軸に考えておったのだぞと思えた。
日常ではほぼ思わないそれを強く感じるのは、行動のフォーマットやらインストールがなされていないからで、一から地道に説明していくことになる。わたしは言葉はうまくないし、自信もないし、話してみたところで相手にわたしの発言を受け取る準備はあるだろうか、この語彙でいいだろうか、筋道迷っていないだろうか、うまく想像できているだろうか、もしかしたら耳に入ってすらいないかもしれないと思うととてもとても不安になる。普段はなんとなくやりすごしているそれが突然に必須の事項となって立ちはだかる。
けっきょくうまく伝わっていないこと、まあ五割わかってもらえれば上出来だろうと思えるまでになったりして、しかしそれではおそらく上手にできなくてわたしたちは路頭に迷ってしまうさみしいねさてではどうしようというところから。積み上げる。実際は積み上がっていない。ワハハ。

颱風の風音をききながら。この家さっき何回か揺れたぞ。伝わらなくてもこの人たちのこと好きだし、向こうもそうだろうしと思えれば、なんでもない時間に笑って隣におることができれば、けっきょく言葉が伝わらなくてもなんとかなるんじゃという気がするよ。