紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


趣味料理

料理が趣味でよかったなと思う。この「よかったな」は「命拾いしたな」のニュアンスで昔話で悪者が口にする感じである。(困ったことではあるのだが最近ではほぼ毎日)仕事から帰宅したのち時間があるとくるったように料理をしてしまう(ストレス!)。煮て焼いて蒸して漬けて、近ごろは気がついたら白米が混ぜご飯になっていたり、もう一品でピザがついていたりする。やりすぎである。もっと時間があればパンかお菓子を焼きたいし冷やす系のデザートもつくりたい。というように胃袋や財布との相談なしに"つくる"方面にだけひたすら慾望が向く。時間と手をつかうことによって癒されている。食事だってものづくりの第一だなと実感する。食べられるし美味しければ害はないのだけどという点での「よかったな」。趣味が放火だったりしたらもっと直接的な手段に出ているからな、職場よ、助かったなとか思っている。ちょっと山賊っぽい。

同居人がひょうきんなのが好きなのだけど、わたしのいない間もひょうきんでいてほしいので見ていない間もひょうきんでいてくれと頼む。実際はどうあれ、それをわたしが信じられるということがたいせつなのだと思う。人の目のないところでも自然は美しいのだというような。『星の王子さま』でもそんな話があったような気がする。星がちかちかするのを安心して眺めていられる。