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紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


ことわざを疑う

アリとキリギリスのことをわりと考えるんだけど、わりとったって四六時中ではないけれど、たぶん一般の人よりは考えてると思う。あらためて説明するような話ではないよね、みんな知ってるよね。アリとキリギリス、そして夏と冬。もしこの話に教訓を見出すとしたら「コツコツ働いていれば厳しい冬も越せますよ(遊んでばかりいると冬は餓死しますよ)」なのかなと思っていたんだけど、そしたらそんな話は好きではないなということを考えている。それって脅しじゃないかしら。これは因果の話ではなくて、ルサンチマンの話なんだと思ってしまうのだ。

 

ボーイスカウトの引率、みたいなことを年に何度かするのだけど、子どもたちと一緒に野外でテントをはって暮らすのだ。何人かの班に分かれて団体行動をして、炊事などは基本的には協力してやるのだけど、やはり色々な子どもがあるもので手伝わずに食事にありつく人もでてくる。それが病気や怪我であればともかく、傍目に遊んでいるように見えてしまうと困った困った(というかまあ実際遊んでいるのだね)、「働かざるもの食うべからず」で動かされている子どもたちはそうでない子に厳しく、「遊んでるやつに飯はない」と本気で思ってしまうのだ。まあ気持ちはわかる。遊びたい気持ちもわかる。しかしそれを言われたときはぞっとしてしまった。病気になったとき働けなかったときに食べる飯がなかったら、次にがんばるエネルギーが得られず、働けず、そしてまた飯は得られず。よろしくないスパイラルの完成。キャー。

そして子どもは大人をよく見ている。下手なことをいうとそれがブーメランとなって自分または別の子どもに刺さっていく。「働かざるもの食うべからず」は言わないぞ。なんか上手いおだて方を考えよう。それで、みんなを自分を甘やかしていきたいなぁと思うのであった。いやいや、自分が甘やかされたいのであった。