紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


2015年の映画と音楽(と漫画)

月に一度は映画館、と思っているのが秋から冬にかけてやたらと忙しくて達成できなくなってしまっていた。話題になったのしか観てない感じがある。簡単にふれていく。

 

インターステラー

 何も知らないで観にいったけどSFだった。あと長い。冗長というわけではないけど、ヒナ氏の仕事後に観にいったのでへろへろになった。色々オマージュがあるはず。もう一回観たいな。

 

『ベイマックス』

 ベイマックスかわいいしちゃんとエンターテインメントしてくるからえらい。しかしラストがゆるせないのでゆるせないよ。歯にものつまったような感じになってしまう。

 

『滝を見にいく』

 期待してなかったわりに最高だった。「面白いらしい」という口コミも得ていたけど疑っていったけど最高だった。滝を見にいけてよかった。なんていうか加減がちょうどいいし、最後ちゃんとカタルシス(ってほどでもないけど)あるし、おばちゃんたちから無意識が自由にゆらめいているのが感じられて心地よかったんだと思う。狙って撮れない感じがすごくて、わたしはそういうアクシデント的なものに弱い。

(観にいったエントリ(少しだけ):カニ→二次元? - learn to forget

 

『バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡』

 アメコミ全然わからないのに観にいくっていうね。なので多分コア層が「ここなんだよ!」っていうときめくところがわかっていないんだろうな。ヒナ氏はラストについてずっとひっかかっていた。映像(長まわしっぽいの)と音楽が不思議で面白かった。現実と空想が入り交じって(さらに説明つけないの)映画表現って感じでとても良い。

 

『セッション』

 痛い映画。単純な痛みの方の。音楽をあつかうというだけで、数々の映画が底上げされ得るとわりに思っていて、音楽ってただあるだけで気持ちに影響し、落ち着かせたり高揚させたりして、上手ならばなおさら。というのをまあまあ単純な(といってもハードめ(痛いから)な)物語に組み入れたのかなとか思ったりもするのだけど。なんか。いろんな人が音楽を志して栄光を得たり絶望したりして、それでも音楽と踊り続けたがって残酷だなとか考えた。考えたのは今なので、当時どう思ったんだったけ。それは映画と言い換えてもいいのかもしれない。っていうのは今適当に付け加えたひとこと。

 

『あん』

 河瀨直美は難解というイメージがあるのだけど、それとまあまあ単純な原作が組み合わさって、いい塩梅になっていると思う。このえらそうな言い方に自分でちょっと引いております。樹木希林がとにかくよかった。樹木希林がよかった。画面の光の感じとかもよかった。犬もよかった。

 

『父と暮らせば』

 わー! 井上ひさしわー! 何年も前だけど演劇の方を(録画したのを)観たことがあって、からくりはわかっていたんだけど、その部分はわりとわかりやすく表出させてるんだなと思った。舞台でこうしてたんだろうなぁっていう感じ、演劇的な見せ方をするところと、たとえば家の間取りとか広さ、生活感みたいなのは映像の強みみたいのを両立させたんだろうかな、とか。宮沢りえに向かって「お前は顔はいまいちだが愛嬌があるんだから」というような台詞があり、それだけは無理がある。宮沢りえだから。

 

『夏をゆく人々』

 このなんともいえない感じの映画を観るっていうね。押しつけがましくなく説教もなく、ただただストーリーをえがくのって映画だよなーと思った次第。

 

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それで、わたしがテキトーな映画の感想でお茶を濁そうとするのがばれているとのことでした。ヒナ氏はストーリー至上主義みたいなところがあって、しかし映像ってそれだけじゃないじゃんとも思うのだけど、まあ半分くらいはそうなのかもしれない。

「『まれ』の田中裕子さんがいい」とか言い続けてたらそう思われてしまったらしい。田中裕子さんは素晴らしかったと今でも思ってるよ。

 

さて音楽は映画以上に進展がなく、それは今ある音源だけでもやっていけるくらいに持っていて、一歩踏み出さないと進展がほとんどないのであった。つまりはCDをほぼ買っていないのでした。前半はスピッツをきいていたかな。とはいえ年の後半くらいから少しずつ変化があったりはしたのだけど。

 


□□□(クチロロ) 「ふたりは恋人」MUSIC VIDEO

前半はこれをよくきいていた。森翔太さんのMV。ふ、ふ、ふ、ふ。

 

12月になってから王舟が急に飛び込んできた。


王舟 Oh Shu "瞬間" @Shibuya WWW(2014)

いいぞいいぞって言われてたのがやっぱりよかったのでアーってなる(そうでもないっていうのもその倍くらいあるのだけど)。大人数でかき鳴らすハッピーミュージック(なんつう言い方!)みたいなのが好きなんだなと気がついたのであった。パスカルズとか真黒毛とかさーって思ったら、真黒毛の人も参加してたからアーってなった。けっきょくみんなみんなつながってるのであった。CDが出たのは2014年なのだけど。2016年にまたアルバムが出るそうなので期待している。

Wang

Wang

 

 

同じくらいに某筋肉ラッパーにも少しだけはまったけど、コミックラップだナーって思って、あと曲はめちゃくちゃおもしろいのだけど、ずっと聞いてると体調悪くなるやつって思ったので貼らないでおく。

さらに年末に進行方向別通行区分が飛び込んできてなんなんだってなっている。初期の相対性理論のナンセンスさ(のさらにひどいの)とサウンドはモールルっぽいけど、もうおそらく一貫してこの姿勢なのですごい。ナンバーガールも髣髴させるとのこと。代表曲もわからないしすべてが謎なのだけど中毒っぷりがすこいのであった。

 

漫画はあまり新規開拓もせずという感じであった。とりあえず山下和美をあげておく。

 

ランド 1 (モーニングKC) (モーニング KC)

ランド 1 (モーニングKC) (モーニング KC)

 

 1巻のラスト、やーらーれーたーってなったので。よろしければ。既刊2巻。