紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


アーモンド

今はそれほど忙しくない時期で、勤務の時間をインターネットで薄めることができる。ニュースをあつかうサイトの右側の方にリンクがあって、「アーモンドでダイエット」というような見出しだった。簡単にいうと、一定量のアーモンドを食べることが習慣づくとお腹周りが平均で何cm減り、お肌もぴかぴかでまるで二十代とかそんなことが書いてあった。それで、アーモンドが食べたくなったので買いにまでいった。昼食も済んでいるのにコンビニに出かけるのは多少罪悪感があるが、特になにも言われず出ることができる。素焼きのアーモンド、塩をつかっていないもの。

情報には青菜のアーモンド和えというのが書いてあり、そういえば実家ではほうれん草のピーナツ和えがよく食卓にあったのを思い出した。わたしはそれをずっとごま和えだと思っていたけれど、色や風味を考えてみると、それは確かにピーナツであった。自分でごま和えをつくってみるようになって判明したことだ。スーパーに行くと、ピーナツ和えの素という商品も売っている。アーモンドにかぎらずナッツはだいたい健康にいいということになっているのだけれど、母はどうしてそれを知ったのか。昔は仕事中にインターネットもできないし、お昼の某もんたの情報番組で取り上げられた商品が売り切れる、くらいが情報源だったんだろうか。しかし母は平日フルタイムで働いていて、そんな時間にテレビは見られない。そういえばよく新聞の切り抜きを集めていたな、なんてことを思い出すのであった。

昔、といっても十年前二十年前くらいの昔だけど、当時の情報の伝播のじんわりさにはもう戻れないとアーモンドを刻みながら思う。母もアーモンドを刻んだことがあっただろうか。

それで、おやつにアーモンドでもいいよねとか話していたのだが、案外にヒナ氏はそうそうと頷くので、ナッツもドライフルーツも好きだしなんかこの人女子なんかなってたまに思うよ。

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(ほかにムール貝割りラッコも飼いたいです)