紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


これから

鏡を見る前に扉にうつった影をみて、寝癖に期待してしまう。ここ数日の異常な肩の凝りは秋の来訪を告げているのでは? ってはっとする、ほどに急に秋になりましたね。いやこれまでも秋だなーなんて思ってたけど、そんな遊びのようなオタメゴカシではなく、風は冷たくすべてを冷やし、暗い雲が風景から色味をうばっていく。とはいえ、秋晴れの日には新たな鮮やかさがさしこまれているのだけど。夏とは光線が違うようだね。
これから、という言葉を読む。何度も読む。その四文字に折り畳まれたたくさんの意味を瞬間を希望をひらいて眺めまわせるくらいにわたしは、わたし達は想像力豊かなのだった。言葉というものを絶対と思った時間があり、疑る時間があり、今はまた言葉に近づこうとしている(ずっと近づこうとはしていた気がする)。あの時にめためたにされたもの達はこっそりこちらを窺っていて、本当は起き上がって叫びだしたりしたがっている。気を遣っているのだよね、わたしに。悪いことではない。しかし今はとても不安定。

好きな日記があって、よかったなぁ! どうもわたし達のライフはリンクしているようだ、そんな気持ちだ。勝手に共感しているだけかもしれない。ドアをノックするのは僕だ! なんかそんな感じだ。
雨はあがったが、街の低いところを雲が流れている。木々の下をとおると、枝や葉っぱが留保していた水がぱらぱらと落ちてくる。そこだけフード。ねむりが覚醒へと変わる瞬間。きざし。