紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


婚約者、陰毛、暗証番号

毎日書きましょう、というと困難なようだけど、間をあけてしまうとスタートラインに戻されてしまうようで、実は連続して書いていた方がいいというような。ことは思っているのだけど、どうしても眠くて、まぶたがウウウってなると、わたしはそれに勝てない。書きたいことは無限に浮かんでくるので、というのもわたしが書いているのは日記なのだから、なにもなくたって、「なにもない」と思っていることでも、目の前の光景でもなんでも書いたらいいので、しかしなんでもいいというと、またわからなくなることも多い。はっきりとしたテーマでゴリゴリ書いている人を羨ましくなることも多い。しかし向いていないということが、この一年でなんとなくわかってきた。これはもうけもの。

さて、ここまでの文章について、わたしから申し上げることを二点。まぶたがウウウってなるのが嫌なので、今月は、今週は、仕事をがんばらないことにして、今日は早々に帰宅したのだった。だったよ。もうひとつは、先ほど、夕食のあとに少し寝て起きたところなので、今晩はちょっとはマシかもしれない。ということ。業務連絡のようで、本当に取るに足らない。こと。だ。

この部屋に住んでそろそろ二年が経とうとしていて、契約更新の書類が送られてきた。住居に不服はないので更新することは問題ないのだった。

契約の名義人はヒナ氏で、わたしはなんなのかというと、「婚約者」なのであった。ひえぇぇぇぇ滅相もございませんと思いながら、その三文字を書くのだが、本当に書きたくない、の気持ちを抑え込んでどうにか書く。書いたし、見られるのが嫌だから返送用の封筒に入れて、封をしてしまい(どうしたって控えが返ってくるのだけど)、それから、イヤ、でも確認してから書いた方がよかったろうかと思い直して、形だけ「前と同じでよいね」ときく。契約のときもウーウー言いながらそう書いたのだった。ずるかったとも思いつつ、それはどちらもずるい。ので。

だって、ほんとうは他人。という言葉をのみこむ。

職場の引っ越しがついに敢行された。当日に旧事務所に行ってみると、もろもろは運び出されたあとで、同僚がひとり、デッキブラシを持って立っていた。すぐにもう一人がやってきて、われわれは三人になった。他の人は新事務所で荷解きをしているらしい。

最初のひとりが食器用洗剤を床に撒き、水をつけたブラシでこすっていて、そこらは泡だらけだった。えらいことがはじまったと思いながら、残りのふたりは雑巾を手に床に這いつくばった。床は汚れていたし、水分がばらまかれていて、雑巾がけは容易にいかなかった。布はすぐに水分でぐしゃぐしゃになり、わたしたちは洗面所と床の往復を何度もしなければならなかった。

水はすぐに黒くそまり、洗面台の栓はすぐに詰まってしまった。それを指で取りながら、そのごみは、埃、輪ゴム、クリップ、髪の毛、などなどで、(当たり前なのだけど)そういえば、陰毛って落ちていないなぁと思った。家の掃除をしていると、やたらと見つけるそれだけど、たとえば女だけで暮らしていると部屋の隅にたまるのは髪の毛で、ウームという感じだ。しかし実家では、わたしの実家は女だらけなのだけど(父もいる)、実家でもやはりそれはあまり見なかった気がするので、なんなんでしょう。わたしが見ていないところで、同居人は裸族しているのだろうかなどと思って。そしたら職場のみんなは服を着ているからナァとよくわからないことを考えて、掃除に戻った。最後に床を泡だらけにした同僚がお詫びといってアイスを買ってくれて三人で食べて。

ATMでお金を引き出そうとして暗証番号を何度も間違えると、これはやばい怪しいぞと思われて、通帳がロックされてしまうという悲しい事故。が起こるのが二度目なんですが。給与口座なんですけど。

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(普通はないんですかね?)

というのもこの通帳、昔に当時の恋人と月いくらでお金を貯めましょうということでつくった通帳で、全然なじみのない暗証番号を設定していて、この数字の組み合わせのどれかなんだよねー、くらいでいつも引き出していて(よく考えるとすごい)、この一年間くらいは問題なく月のお給料少ないながら万円を引き出すのも問題なくやっていたのが、給与引き出しでもなく、手持ちが少ないからなけなしの2千円を引き出そうとしたときに、まさかのロックというのめちゃくちゃ悔しくて悲しいという話をしたかったのだけど、全然共感されなくてそれが悔しくて悲しい。

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(くまりす)

比喩が上手だなぁと思って、おとなしく暗証番号を変えることにしたことだ。