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紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


うまれかわってる

春だよもうまったき春。朝に射しこむ光はあたたかなオレンジ色で、数か月前よりやさしい。今年もなんだかもう一か月を三度もしてしまったし、花があちこちでほころびだしている。起き抜けの身体と頭はかたくてほぐれていなくて、家を出るときは用心してたくさん着てしまう。しかし五分後には脱いでしまいたくなる。しっかりしたつくりの首巻き。色は春なのに。靴下を重ねているとか、毛糸の帽子とかがばかみたい。

妹がこちらに出てきているのに会う。来月はなんと父の誕生日なのだ。なにをあげるか思いつかないままにアウトドアのウェアを見にいき、不思議な赤色(朱色の燻製みたいだった)の半そでのジャケットを見つける。こんなの見たことない。アウターのくせに半そで! なんて言って面白くなってしまったのを接客にすっ飛んできた店員につかまってしまう。

わたしと妹は会うと愉快なふたりになるため、その面白い半そでのジャケットを笑いながら、わたしが着、妹が着、ついには男性の店員にも着てもらった。楽しすぎてなんの感情もないため、「カッコイイですね」「中のタートルもいいですね」と口々に褒めたのだけれど、店員はとくに笑いもせず、褒めがいのないこと。その後も何点か見たものの、いちばん楽しかったそのジャケットと真っ赤なニット帽を購入し、包んでもらった。試着をしてくれた店員は他に接客をしていて声をかけられなかった。

妹とお酒をのむところでごはんを食べるのは好きで、いつもの店で適当に食べてのむ。よくもまあ次から次へとはなし続けるのだわれわれは。口からうまれてきたとかいう言い方もあるけど、でもなんか違って、予定調和で空気を同じにするためにしゃべっているんだ。意味とかじゃなくてただただ。

それからいつものようにカラオケに連れて行かれて、数えたら三か月ぶりで、すると前に妹にこうして会ったのも三か月前ということだった。カラオケの機械はなんでも同じに見えるのだけど、受付にある表の数字だけが違うし、どれがいいと言われてもわからないから「曲数が多いの」と言うだけなんだけど、今回は歌いたいのに入ってなかった曲がはじめて発見されたので、やっと進化を感じた。今まで歌わなかったような曲を歌う自分がいて、自分は変わったんだとなんだか思った。

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たしかにナァという指摘。