うつくしい、夢
目を、つむったらどこかへ行ってしまいそう。
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『五色の舟』を読みました。
原作の津原氏はわりと追いかけている作家なのだけど、これは読んでいなかった。
平行世界が(無限に)存在していて、それを乗り換える/別の世界の自分(たち)という発想はSF的だが、それが文学的にえがかれている。と思う。原作はわからないけどね。おそらく雰囲気はそんなに変わっていないと予想する。
さいご、全員が幸せな世界がえがかれて、前の世界を知っている主人公たちは割り切れない顔をしている。降ってわいた「幸運」に浮かれ、「フツウ」にもてはやされる家族たち。全員がそろっているのに、魂がない感じ。心を前の世界に置いてきてしまったのだとして、爆弾で死んだかれらのそれはなくならないのかな。
いまの生活もあっという間にひっくりかえされて、「夢でしたよー! 人生まだまだ続きますねボーナスステージプレイしますか?」って言われてしまうかもって感じ。そんな果敢ない風を思い浮かべたり。
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ここ数日、わたしはやなやつ! って考えがみるみる膨れてきてどーしようもない。嫌なやつなのは以前からなのだけど、たまに忘れていて普通の顔して長期間過ごしていることがある。たまに思い出してうわーって思ってへこむ。期。
現在の世界の外を想像する。この可能性とは違う可能性。やなやつじゃないわたしを考えなくもないけれど、そっちのが断然夢の中だよ。って。いまのとこはまだそう言われている。まだね。