紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


承前『ハイ子とロー子』

寝しなに飲み会から帰ってきたヒナ氏がなにかを言ってきたことだけを覚えていて、朝起きてそれをすっかり忘れていることに気づき、昨日の話をもう一度とせがんだがひどい顔をされた。昨晩ははじめての店で飲んだと言っていた。彼らはもうずっと同じウオタミで酒宴をしているらしい。毎月。同じコース料理で。一年以上も。飲み放題付。目玉焼きを焼いている間にそれが貧血のことだったと思い出して確認した。

ハイ子とロー子については、引き続き考えているのだけれど、そもそもローコンテクストでもってハイ子のことを語ろうとするのは間違っているのじゃないかと思えてきた。この辺が話の肝で踏ん張りどころなのだけど、ここにきてわたしの文章に体力がないから、「そんな感じ」とかで投げてしまいそうになる。

追加で考えたのは、両者は対立しているわけではなくて、文章によっては併存できるということだ(ここで思いついたたとえが「しんだいしゃたのむ」だったので絶望である)。

同じ文章でも異なる意味を含めることができる。ただしハイ子の方は伝わらないことがある。理解されにくい女なのだ。そんで、最近ではロー子の方が人気があるから同じことを言ってもきいてももらえないのだ。

このへんを下敷きにしたら童話『ハイ子とロー子』書けるんじゃないかな。それは童話なのかな。あとこの呼び方でいいのかな。

こんな浅い着想でハイ子にチャレンジできるのか自信はない。