紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


童話『ハイ子とロー子』(童話じゃない)

年末から「ハイコンテクスト」と「ローコンテクスト」について考えていて、両者に優劣はないとして、でもわたしはひねくれ者だから「ハイ」のが好きな気がする。

でも多分世間的には「ロー」のがもてはやされていて、それはグローバリゼーションとも関係があるように思う。「ハイ」のが肩身が狭いなら大手を振ってそちらに肩入れできる。判官びいきみたいなことだ。

★(以下ハワタシノ印象デスヨ……)

「ローコンテクスト」というのはつまり、べったりと平易に書かれている。だれにでもわかりやすく、誤解はほとんどない。1+1=2みたいなのを積み重ねていく。

その一方で「ハイコンテクスト」は文脈に依存していて、わかりにくい。1+1が10だったり100だったりすることがある。京都人の「お茶漬け」とか夏目漱石の「月がきれいですね」とかそういうやつ。

構造的に「ハイコンテクスト」の方がわかりにくいし伝わりにくくて、今後どんどん駆逐されていってしまうような気がする。ローのやつは「これこれこうでーす」って言ったらいいのだけど、ハイの方は『ハイ子とロー子』みたいな童話になぞらえてみて、しかもそれが読み解かれないと伝わらないのだ。読み手の訓練も必要だ。

もう一回言うけど、両者に優劣はない。はず。そんなことを考えていた。