紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


忘れることを学ぶ

変わらず頭が重い。出勤したけど区切りまでやって、昼に帰らせてもらう。帰るころはまだ太陽が出ていて、洗濯したいなとか考えていた。熱をはかったら34度台で、むしろない。なさすぎる。昼食をとって、横になる。雨と雷の音をききながら、夜まで寝むる。雹が降ったらしいときいて、気圧のせいで体調が悪いと結論づけることにした。やっぱりね。そうだと思ったんだよ。何度も引っ越しをする夢。神様が帰ってきて、夕食をとりながら夢の話。夢はやはり荒唐無稽で、人に話すと、正当性やもっともらしさが消え去ってしまう。

夕食。ゴーヤチャンプル。エノキの梅あえ。ゴーヤのからし漬けもつくってみた。ゴーヤばっか食べてる。

神様の乗った電車が人身事故で遅れた話をきいた。ご愁傷様だ。なんて日だ。家にいるのが最高説の信頼性がまた上がる。

そしてまた昔のことを思い出す。あの頃。わたし達は疲れていた。一方的に嫌だったと言いたいがそうでもない。お互い様だ。彼のだらしなさや嘘をつくこと、少年のようなところが顕著になってきて嫌だった。でもそれは弱さでもあり、彼の悪性だとは言い切れなかった。甘いわたし。断罪できなかった。嫌な反面、ゆるしている分かもしれない、精神は依存ぎみだったように思う。何度も泣いたが、別れられなかった。彼の家族とも仲良くなっていた。

ある日、共通の知人が電車の事故で亡くなった。若い人で、とてもショックだった。その話をきいた日、帰り際に彼はわたしを誘った。ひどく疲れた顔をしていた。とてもさみしそうで、どこか怒っているようでもあった。お酒でものみたかったのかもしれない。わたしはそれを断った。わたしも疲れていた。こんな時だけ頼るのかと思った。わたし達は駅の階段の下で少しにらみ合っていた。人目のあるところで喧嘩をするのはやめようと言われ、もう一度誘われた。わたしは背を向けて自転車に乗った。

いま思えば全然優しくないのだが、そうするしかなかった。あとからわかったことだけど、彼はそのあと、もう一人の女性に電話をかけていた。慰めてもらえたんだろうね。寂しかったんだねと言うこともできるし、誰でもいいのかと思うこともできる。優しくしなかったことを後悔したりもするけど、今もつきあっていたいかと言われればNOなので、結果論でいえば問題はない。その場を優しく生きるだけではいけないこともあるんだろうね。でもその時に見極めることはほぼ不可能で、結果論になってしまうんだろう。

そんな。記憶に苦しめられている。それはふとした隙間に潜んでいる。もうなんの感情も持ちたくない。彼とは仕事でたまに会うこともある。本当に嫌いなのだけど、憐みのような親しさを感じることがある。つらさを分かち合った戦友のような気持なのかもしれない。視線はけして交差しない。でも、相手のことがわかるような気がしてしまう。嫌だよ。わたしは忘れたいんだ。

忘れたくて、たぶんまた書いてしまう。あの時期のことはほぼ誰にも話せていないから。書いて書いて忘れてしまいたい。それこそ "learn to forget" だ。忘れることを学ぶ。早く。とりあえず目の前の人に優しく。神様をなでてあげなくては。

昼で帰ったら怒られた。

f:id:letofo:20140624231934p:plain

体調不良って言ったらいたわってきた。

かなり寝たのだけどまだ眠い。明日まで何時間。