紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


「清く正しく美しく」症候群

情けない話。です。

イヤホンつけて自転車に乗ってたら警察に止められた。住所と名前と生年月日をきかれて、黄色い紙を渡された。すっごい嫌だった。

わたしの前にも一人止められてる人がいて、最近そういう光景をみることも多かったけど、防犯登録チェックしてるいつものやつだなと思ってたの。違ったわ。12月に法改正があって、自転車に乗る時の規範みたいなのが決められたのが、ぜんぜん浸透してないから、5月くらいから取り締まり強化してた。みたい。です。

防犯登録の確認にしても、警察の仕事のひとつなんだけど、感じ悪いって思ってしまう。自分がされるときも、誰かがされてる横を通るときも。端から疑われてる感じがするのかしら。被害妄想か? なんかでも多分、警察の人も本心からやってるわけじゃないからなのかな。って思った。

注意されるのはともかく、名前とか住所とか生年月日とか言わないといけないのが嫌だったから、「なんでですか」ってきいた。ら、「警察官も信用されてないんだよ」って言ってた。「X人注意しました」って言っても信用されないから、名前とか住所が必要? なの?? 「それは上の人に信用されてないってことですか?」って続けたら、「上の人だけじゃなくて一般の人にも信用されてない」みたいなこと言ってて。何それって思ったし。全然納得いかなかった。信用されない警察官。にわたし達は守られてるの?

でも、この目の前の警察官は組織の末端で現場に立ってて、決められたことをやらなくちゃいけなくて、会社員みたいなもんなんだと思ったら何も言えなくなった。えらい人が決めたら、すっごいくだらないなと思うことも、やらなくてはいけないんだ。自主性とか発揮できないのだ。言わないなら防犯登録の番号だけ写させてって。なんかすっごく馬鹿馬鹿しくなってしまった。情けなかった。自分自身の情けなさと、この警察官の情けなさ。

わたしが気分が落ちてたから感受性発揮してしまった可能性もあって、すべての警察官は使命感に燃えてアゲアゲで取り締まってるのかもしれないけど。なんかお腹が痛くなるできごとだった。

イヤホンなしでいると、外のうるささに気づいて辟易する。音が嫌いで耳栓とかしてる人もいるけど、そういうのも取り締まられるんだろうか。「形」で取り締まるのだから、個々の理由はくまれないんだろうと思う。そのうち歩行者もイヤホン禁止になるんじゃないかな。車の窓をしめきってオーディオかけるのも禁止とか。静かなハイブリッドカーも禁止じゃない?

こういうのってあげたらキリがなくて、最終的には全部禁止になっちゃう未来しか想像できない。SFの読みすぎだろうか。交通安全のことだけじゃないよ。健康についてとか。伊藤計劃みたいだわ。社会が「自分たちで考える」から「与えられたものを守る」になっていく。管理社会。みたいな。SFの話ですよ。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

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ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

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 わたしはひねくれ者だけど、与えられた規範にしたがうのは、テストでいい点とるみたいで気持ちいいっていうのはわかる。優等生って頭がいいんじゃなくて、大人のルールを内面化して、他を啓蒙しようとしてくるプチ大人だなって思う。調子にのって「清く正しく美しく」を追求してると、いつか自分の首をしめることになる。よ。

今度からは、自転車のかごにラジカセいれて通勤だ!

ラジカセって古いな。

夕食。ブリを焼いたの。またひじきを煮ました。クックパッドの人気レシピは味が濃くて。タマネギとセロリの中華風玉子スープ。

今日の神様

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怯えすぎ。

夜から急に雨が降ってくる。帰宅後でよかった。