走らないで踊って(雪かきをした話)
日記。毎日日記とか。無理だわ。忙しいわ。時間がないわ。(地獄のミサワ風)
とゆーあれで、ちょっとがんばろうと思ったけど続きませんでした日記。中途半端に雪の日の書きかけエントリが残ってて、でもこの臨場感もいま出してもしょうがないんだよねと脱力。「書きかけ」と「雪かき」でかけてる。んだよ。嘘だよ。
もったいないから書き足して提出しまーす!
(2/16)
今日は晴れ。交通網はまだちょっと本調子ではないけれど、職場にはどうにかたどり着けた。でも、昨日の人が雪かきを十全にできておらず、残雪、そして融水。長くちいさな北極が道路わきにできていた。出勤者は今日はふたり。アラサー女子ふたり。顔を見合わせる。
1.模索
そこから二時間弱、雪かき。といっても水なのでかいてもかいても減りはしない。はじめの三十分ほどはどうしていいかわからない期。とりあえず通り道はあけてみたり。雪の山に突撃してみるけどすぐ諦めちゃったり。試行錯誤。らちが明かない。きりがない。
2.検討
問題は水たまりなので、水を流す方法を考える。敵を知れ。道路わきの排水溝はどこにあったっけ。雪でうまっていて見えない。覚えてない。記憶よ! しかもスコップがひとつしかなくて、相方は台所の流し桶で戦っている。戦力外にもほどがある。耳をすませながら歩いて、水音をきく。相方はほうきの柄で雪をつついてダウジング。水分にかこまれて水脈を探す、こんなダウザー(ダウジングをする人)いただろうか。
3.ブレイクスルー
事務所の前から10mくらい離れたところで水音をきく。これ! これよ!
見当をつけて足を踏み込む。すぽっと雪がめりこんで金属の格子があらわれた。助かった! ちょっと遠いけど!
4.実践
やることが決まれば話は早い。実践あるのみで。排水溝の周りの雪をどかす。車道に投げていい。車が通って溶かしてくれるから。水はたまっているから、道ができれば自然と流れる。スコップで流してやるもよし、みぞれみたいなものが目に詰まるのを時おりどけてやる。その合間に雪をのけて、水路を広げていく。
ついに開通。
アセーンショーン!!
(概念画像が難しくて、「めざめ」で検索したらインカのめざめ(ジャガイモ)が大量に出てきましたね)
5.おじいちゃん
雪かきをしていると隣の建物のおじいちゃんが出てきてちょこっと手伝ってくれました(見つけた排水溝は隣の建物の前だったので結果的に隣の建物の雪かきまでした)。
ひっこんだかと思ったらまたあらわれて「女の人は根気がいいなぁ」と言って。また消えて。
古いスコップを物置から見つけたといってあらわれて。長靴を装備していたので、
「やる気ですね!」ったら、
「この長靴、こわれてるんだよ、穴があいちゃってんの!」って。
「なんせ三十年も前のだからさ!」って。なんなん。
水路が開通したのを見て、「女の人は根気がいいなぁ」と言って(二度目)。ホースをひっぱってきて、なにかのスイッチを入れて、水をまきはじめて。水で雪を溶かそうとしたらしいけど、水温低く無駄無駄でむしろ湖の水量が増えて、わたしと相方はアワワってなった。
そして気づいたらまた消えてたので、増えたスコップをありがたく拝借した。去り際にも「女の人は根気がいい」と言っていた(三度目)。
本書いてくんないかな。『女は根気がいい』。ベストセラーに。
6.おじさん(おじいちゃんの息子)
開通したぞー! わー! ってなって、目に詰まった氷をとかそうー! ってお湯をわかして持ってきた瞬間、後ろからトラックがやってきて、ザザッと雪をはねて止まった。
ふさがる水路。手にしたやかん。わたしと相方またアワワ。
トラックにのってたのはおじいちゃんの息子のおじさんで、よその家の雪かきなどしていたらしい。
「自分のとこあとまわしでごめんね」って言ってたけど、そんなことより水路がふさがってるんですよ! ってなったけど言えない。よねー。
お湯を持って立ちすくむ相方みて、『いやいやえん』のオオカミの話を思い出したよね。
- 作者: 中川李枝子,子どもの本研究会,大村百合子
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幼稚園をさぼって遊んでたしげるをオオカミが食べようとするんだけど、泥んこで汚くて食べられない。お湯をわかして持ってきて洗ってきれいにして食べよう! ってオオカミがお湯を持ってきたら、しげるが……、で立ちすくむオオカミ。一緒。一緒だわ。そのあともおじさんがトラックを出すために、水路をふさいだり(悪気はない)、いろいろなことあったけど、水がひいたらおしまい。にした。きりないからね。
っていう二時間弱過ごした話。気づかなかったけど、めちゃくちゃ汗かいてたよね。
7.雪はとけ水は凍る、そして
すごい疲労感で ちょっとだけ仕事をして、早々に帰宅。相方と一緒にハンバーグを食べに行った。雪かきの成果で、事務所の前に道ができていることに感動したけれど、完全に乾いてなくて凍っててちょっとすべる。怖い。
そして翌日からの筋肉痛。やってきた。こんな思いしてまた雪降るとか嫌だなと思ってたけど、三週連続の大雪にはならないようで一安心。スーパーに物がないのは買占めもあるよねー。むむ。
実家でもたくさん雪が降った。らしい。
家族から「父親が立ち往生している車を二台ほど助けた」と情報が入り、あの人の利他心どうなってるんだと思いつつ、助け合いだからなぁとも思う。
前エントリで紹介した日記、職場の仲間たちが見て見ぬふりするとか女子ひとりに雪かきまかせるってちょっと信じられないと思う面もある。気持ちはわかるなぁとも思うけど。めんどくさいし寒いしきりないし。やってられんと思うけど、やらなきゃあかんよね。わたしもふたりだったからよかったけど(おじいちゃんもいたし)、ひとりだったら事務所入ってずっと仕事してたかもしんない。なぁ。なあなあ。
★
なっが!
この分量を毎日書き続けるのはさすがに困難。もっと簡単に書けるようにしたい。
現在ノートPCの購入を検討している。今は神様と共用の部屋においてるおっきいPCかスマホアプリからの投稿なのでやりづらさがある。ウェブログのことは神様には秘密だからね。そんで、ノートPCで自室で更新できたら違う! と思いたいのです。
日記には「diary」と「journal」があるってやつなんだけど、このエントリはなんなんだろう。diaryを越えてstoryになりかけてると思う。ウェブログと日記の位置づけの違いもあると思う。誰も読まないだろうと言いつつ、他者に(あなたに)向けて記述する。自分しか読まないなら凝った装飾とかいらんもんね。わたしの紙の日記はjournalに近い気がする。感情さえも事務的に。
ここでウェブログを書くことは、レイヤーを重ねている気がしている。自分のレイヤー。人にはいろんな面があって、みせる部分とみせない部分があって、記事ごとに部分をみせてく。それを重ねてく。もしかしたら昨日と今日とでは違うことを思ってるかもしれない。どっちも正しい。重なって全体が見える。気がする(本当は見えてないのだろうけど気がすることが大事、それで十分)。その全体の部分は矛盾しているかもしれない。そういうことなのかなぁ。
仕事の人に神様の話はしない、神様に趣味の話はあんまりしない、ウェブログには出来事はあんまり書かない。いろんな要素を重ねてる。と思ったら、リード文にもう書いてあったからね。
きれぎれの自分の世界を統合して、縁もゆかりもないウェブの世界に放流。
そーゆーことなんだよね。って。
長い日記をさらに長くしてしゅーりょー。ここにおいて、誰だかわからないあなた(いないかもしれないあなた)は俄然意味のある存在になってきている。それは自分のことでもあるけれど。
よろしくどうぞお付き合いください。の一言に尽きます。ね。