紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


満足できるかな?

自分のものには名前を書く。のが当たり前って小さいころに言われるでしょ。えんぴつノート、文房具にはじまって衣服や靴とか身につけるもの、おさがりだとあにあね知らない親戚の名前が書いてあったりして。おとなになった今ではメールの最後に署名するのがビジネスマナーって。

名前はだれのものっていう議論を思い出したりしちゃうけどそれは別の話なので。 ともかくわたしたちは(または親たちは)所有を存在を名前に託して印をつける。区切りとする。分けられる、あなたとわたし。

はずなんだけど。

自分とみんなの区別がつかなくなっちゃう人ってのがいるのだ世の中には。 ごはんをいっしょに食べてるとねだられる。ときにとってもナチュラルに「一口ちょうだい」とお皿を侵犯してさらっていく。家族や仲の良い友だちならば当たり前かもしれないし、恋人どうしなら「ああんこの人あたしにこんなに甘えてるんだわ」なんて睦言に変換されてしまったり。

でもそれがたとえば「ものを預かっててほしいんだ部屋あいてるでしょ」とか「お金立て替えてよすぐ返すから」になったらどうだろう。言われるままにするかもしれない。友だちに話したら眉をひそめて注意されるかも。でも彼(彼女)に悪気はないのだ。ものの区別がないだけなのだ。自分のものとあなたのものと。自分に余裕のあるときはたくさんご馳走してくれるでしょ?

混乱はあなたの時間にもおよぶ。権利みたいなものだって混同されるかもしれない。あなたは駒なのか?

そんな疑問を吟味する間もなくことは進んで行く。

彼(彼女)の頭の中は戦略でいっぱいだ。

自分が拡がっていく感覚ってどんなだろう。精神が気持ちがこころがじわじわとはみ出して、感覚が周りをのみこんでいく。いろいろなものが見える聞こえる気になるものは指先にふれられる気がする。意識がとんでもなく研ぎ澄まされてる気もするし、どうしようもなく鈍くなっている気もする。

気分はどうだろう。高揚している? 焦りを感じている?

わたしには想像することしかできない。し、うまく思いつくこともできそうもない。

宇宙になりたいのでもなければそんなのやめた方がいい。んじゃないかな。 と言ってもきく耳がないからそうなってるわけで。

宇宙になりたいならなってみて。どんどん膨張して。ふくらんで。限界なんてないって教えて。がんばってがんばってがんばって。

で、どーしょーもなくなったら爆発して。ビッグバン。塵の中で一からはじめましょ。

なんて。わたしはそんなに優しくないのだけど。