紙とくまの生活。 忘れるために書く日記。
雨が降っていた。街はしずかで騒がしかった。あの人に会えると思った。わたしは彼女の目前まで行ったのだが、それは会えないのと同じだった。わたしたちは他人として出会った。はじめての会話をして、そのまま別した。何度だって出会えるだろう。不思議な電…
外出って情報量多いと思う。午後の電車、微妙な街とまあまあの都市をつなぐ二十分の旅路。名前も知らぬ何百人と一緒に移動する。向かいの席に座った母子を見て、真ん中に座った女の子がビニールの巾着を何度も通路に投げ捨てた。そのたびに母親が拾い、隣の…
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