紙とくまの生活。
忘れるために書く日記。


2016-08-27から1日間の記事一覧

いつか夏に手を振って

五十年前の夏は暑くて、嫌んなるくらい暑くて、熱された空気が道路から景色をゆがんでたちのぼらせる中を少女だった母が歩いていき、駅の向こうの繁華街をぬけてなにもない公園の脇をとおって、今はない焼却場の隣のプールはにぎわっていたろうか。彼女がど…